デザインの極意は、食器のレイアウト!?
今回は私がデザインの何たるかを学んだときのお話。
私のデザインの師匠は、転職した通信会社のマーケティング部でインハウスデザイナーをしていた人で、外資系化粧品会社から来たとか。デザイナーには多いのかもしれませんが口下手で、「ここをもっとザーッと」「バシッとこんな風に」とか、アバウトな物言いでしたが、作る物は間違いなく相手の要求に応えるもので、本物のデザイナーでした。
当時はまだ人を育てる余力があった会社で、「デザインとは何か」を考えることが研修でもありました。
Wikiによると、
「デザイン(英語:design)は、ある対象について、良い構成を工夫すること。意匠(いしょう)。」
広辞苑を引いても、言葉でいくら考えてもピンときません。
私は上司との仕事のやり取りから、作ったもののダメ出しから、デザインとは何かを読み取ろうとしていました。
そしたらある日上司はこう言ったのです。
「食器棚に食器をキレイにしまってあるでしょ?
そこにお皿を一枚足すときに、空いてる所に置くんじゃなくて、全体のレイアウトを考え直すのがデザインなんだよ。」
この言葉が私にはすーっと腑に落ちました。デザインてこういうことだったのか!
それがどうしたの?って思うかもしれません。
多分上司は似たようなことを何度も言っていたのでしょう。
私が理解できるようになったタイミングでこの言葉を聞いたので、心に響いたのです。
ゲーム会社の実務でひたすら技術を磨き、転職先でデザインの何たるかを学ぶことができたおかげで、フリーでやって行くことが出来ています。
Qriousでも愛のある厳しいダメ出しと的確なディレクション、癒しの雑談で成長出来ていると感じます(*^_^*)
ありがたやありがたや~!
で、私の家の食器棚がキレイに整理されているかと言うと、それはまた別問題です(笑)