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【臨時三好レポ】四国のヘソに日帰り視察

【臨時三好レポ】四国のヘソに日帰り視察

こんにちは、Founderのヒロです。

神山町に滞在中ですが、先日(24日)に徳島県三好市に日帰りで視察に行ってきましたので、今回は臨時三好レポ。
神山町でお世話になっているNPO グリーンバレーさんに繋いでもらって、三好市の活動についても視察できることになり、早速行ってきましたが、近くて遠かった(;一_一)

  • 神山町   7:20発(バス)
  • 徳島駅   8:38着
  • 徳島駅   9:04発(剣山3号)
  • 阿波池田 10:14着

何故こんなに掛かるかと言うと、三好市(阿波池田)に出るためには徳島駅からの電車(正確には汽車…徳島県は所謂、電車が無い)に乗る手段しかなく、徳島駅と三好市は逆方向なので、公共交通機関だとぐるっと回る感じになるわけです。

座れないとシンドイと思って指定席にしたけどなんかおかしい・・・1両の1/3だけ指定席で2/3は自由席?しかも自由席もスカスカ(;一_一)カネカエセ

三好市ってどんなところ?

三好市は徳島県の西側、四国のほぼ中央に位置していて「四国のヘソ」と呼ばれているそうです。
平成18年に近隣の町村合併によって生まれた比較的新しい市で人口3万人弱ですが、年々減少傾向にあるそうです。

四国三郎(吉野川)や香川の水甕になってる池田ダム、大歩危小歩危、祖谷のかずら橋、妖怪屋敷、うだつの町並みなどの観光スポットがあり、紅葉の時期になるとたくさんの観光局で賑わうようです。
観光スポットじゃないですが、年齢によっては「池田高校」「蔦監督」と言えばOh!って反応する人も居るのではないでしょうか。蔦監督の生家や池田高校野球部の蔦寮が空き家として残っています。

交通網が充実、三好市のアクセス

三好市は徳島の県境にあるため、車の標識や電車の路線図にいろんな地域が表示されています。たとえば、香川や愛媛、高知、そして岡山にも、当然、徳島市内にも、だいたい1.5~2時間程度で行けちゃうようです。
車では国道が数本、高速のICもあり、関西や東京への高速バスが運行されていて、バスターミナルが阿波池田にあります。高速バスだと、大阪から4時間弱、神戸から3時間弱で行けるようです。
JRは徳島駅方面のほか、高松、高知の各県に延びていて、岡山まで一本で出られるので、東京から新幹線で1回の乗り換えで阿波池田まで行けます。
飛行機は、徳島、高松、高知から車だと約1.5時間くらいで行けるようですが、徳島や高知へは高速を使ってなので、感覚的には高松が一番近いようです。

交通の便は、神山町と比較すると遥かに選択肢が多く、商店街やショッピングセンター、公共施設、病院など、池田町内は
車がなくても十分活動できる好立地と言えます。

サテライトとしての可能性

三好市には東京の企業が1社、サテライトオフィスとして進出していて、旧旅館の一部をオフィスとして使っています。開所式の様子などがマスコミに取り上げられていました。

三好市も他の地域と同じように、空き家への移住やサテライトオフィス誘致のほか、20校以上もある休廃校した校舎の利活用に力を入れているということで、三好市とNPO マチトソラが中心となって活動しています。今回も市職員とマチトソラの担当者に案内してもらいました。
サテライトオフィスが1社開設したことで、空き家があるから活用してほしいという家主さんが増えてるとのことでした。

肝心の通信インフラですが、サテライトオフィス第1号の企業は東京とのビデオ会議も問題なくできているとのことでしたし、通信環境で不便を感じることはないようです。
マチトソラの理事長の話によれば、CATVとNTTがそれぞれ通ってるので、どちらでも回線を選んで利用できるとのことでした。
この辺は実際に、滞在してみて検証する必要がありますね。
ちなみにスマホやテザリングは問題なく使えます。

阿波池田エリア

三好市は阿波池田がある地域は、所謂、街で徒歩圏内で殆どの物が揃う環境で、家賃も徳島市内とそれほど変わらないということなので、神山町に比べると家賃についていえば2~3倍くらいになります。
有名なのは「うだつの町並み」。たばこで繁栄した地域で、景観が守られた古い町並みが好きな方にはたまらないと思います。
旧商店が空き家の状態になっていたり、空き家状態が長く雨漏りするような物件も増えているので、借主とマッチングさせて維持したり、また商店街を復活させたりして、新たな観光資源にしていきたいということでした。
マチトソラの理事長のお話では、耐震強化をし、空き家状況を調査して、間取り等を公開していく予定ということでした。

また、マチトソラと地域の町おこし協力隊が定期的にイベントを開催し、うだつの町並みを見てもらいながら、地域の方と観光客、イベントの出店者を繋ぐ活動をしているということで、また機会があればそのイベントにも参加してレポートしたいと思います。

うだつの家

うだつの家

うだつ」って言うのは、元々は火事等で被害を受けないための防護壁だったようですが、のちに繁栄の象徴のように変化したようです。「うだつの上がる」って言葉がありますが、ここからきているということでした。
写真右上の2階の白い壁の部分が「うだつがあがってる」状態ですね。確かに、ある家とない家があります。
ちょっとマメ知識(ゝω・)テヘッ

観光地エリア

阿波池田から車で小一時間ほど走ると、吉野川の上流や支流の観光地エリアに入ります。実は県外からの移住者は、こちらのエリアへの移住の方が多いと言います。神山町と同じように、都会の喧騒から離れた環境でスローライフを送りたい人や、景観に魅せられて宿泊施設を営んだり、ラフティングが有名な地域なので、そういった商売を始める人たちの移住が多いと聞いて意外でしたが、サテライトオフィス向きではない立地と言うことで、住居をこちらに置いて、仕事は阿波池田の方にといった形もアリかなぁと思います。車は必須ですが。
あと、杉とヒノキの山ということなので、花粉症の人には向かないかもね(;一_一)ボクハチガウケド

祖谷のかずら橋

祖谷のかずら橋

廃校の小学校

最後に、電車・・・いや、汽車の時間まで時間が空いてしまったので、廃校の小学校に連れて行っていただきました。
教室単位でスペース貸しするようなシェアオフィスを現在NPOが提案しているようで、実現すればベンチャー企業など、小規模な企業や団体は使いやすい広さだと思います。黒板や生徒サイズの机と椅子、ロッカー、日本地図、体重計などそのまま残っています。小さな校庭、遊具もそのまま。懐かしいっ!(●^o^●)
この元小学校は、池田ダムの向かい側の山の上にあって、景色は三好の全景が見られます(冒頭の写真)。敷地には畑のスペースやコスモス畑?自生?もあって素敵な場所でした。道中は割と急なので自転車では無理ですし、バイクでもちょっと前傾姿勢でシンドイね。道も狭いので、大きな車はすれ違えないかもね(;一_一)クルマナイケドネ

廃校した小学校

廃校した小学校

まとめ

徳島県でサテライトの実績がある神山町、美波町、三好市はそれぞれの象徴として、神山町は「ヤマ」、美波町は「ウミ」、そして今回お邪魔した三好市は「ソラ」と言われているそうです。
冒頭の写真は、山の中腹にある旧小学校からの眺望です。「ソラ」を象徴しているのがなんとなくわかりますね。これからの季節、紅葉が見ごろになり、観光客が大勢来る一方で高齢化により、耕作放棄地が出たり、空き家が出たり、人口も徐々に減少する傾向にあるため、危機感を感じているのは神山町の現状と同じと言えます。

神山町は、やはりこういった活動の先駆者だけあって、一歩というよりも十歩くらい先を行ってる感じがしました。さまざまな仕組みがシステム化されていて、全国の自治体が参考にしたいと毎日のように視察に来るのも頷けます。

一方、三好市の方は、まだ動き出したばかり。これから徐々に整備されていくでしょう。市の担当者も積極的ですし、NPOも担当者が決まって、推進していく体制もできつつあります。町の人々も、空き家の情報を積極的に出してくれていると言ってましたし、廃校舎の利活用も、視察が増えているようです。

いずれにしても、1日体験しただけでは、実際に不便や不自由を感じることはないか?インフラ、特に通信環境に問題はないか?それと、三好の場合は、神山町と違ってランニングコストが掛かる可能性があるので、どれくらいコストを抑えられるか?がポイントになってくるので、神山町のときと同様に、中長期の滞在で実証していく必要があるように思います。

NPO グリーンバレーさんのように、視察や体験者向けのお試しハウスは、三好には現状はありませんが、宿泊目的で貸してくれる家主さんも居るということなので、市と家主さんが条件交渉をしてくれるということでした。
できれば、年内に視察に来たいと思っています。
市の担当者は「三好では条件を伺ったうえで、それに見合った場所や環境を見つけ、家主さんと交渉します」と言います。

三好に興味をもたれた方は、NPO マチトソラにご連絡してみてください。イベントも数多くやっているんで、出展や参加希望など、アーティストやミュージシャンのみなさんは問い合わせてみてください。

休廃校の利活用については、三好市役所にご連絡を。

特定非営利法人 マチトソラ
http://machitosora.com/

三好市役所 地域振興課
http://www.city-miyoshi.jp/docs/2012062500013/

それでは最後に、今回は観光客の前でサルを出す勇気がなかったので、サルの代わりに・・・

大歩危のカモ

大歩危のカモ

言葉のイメージだけだと、なんかアレですね・・・オオボケのカモ(;一_一)ボケタオスカモ
大きな歩幅で歩くと危険な場所だから大歩危、小幅でも危険だから小歩危なんだそうです。
大歩危の方が危険な感じがしますけど、逆なんですねぇ。
ちなみにウチの大ボケメンバーには要注意ですorz

あと、これはおまけ。

ひやし肉ぶっかけ(大)

ひやし肉ぶっかけ(大)

箸蔵山ロープウェイの向かい側にある「さぬきや」でお昼をいただきました。いつも混み混みの繁盛店みたいです。
徳島のうどん屋さんには、おでんが置いてあるそうで、うどんのだしでおでんをつくるのが定番みたいです。
是非、一度おためしあれ!

あ、そうそう、冒頭の説明で妖怪屋敷が気になった人もいるかもしれません。
この辺は、児啼爺(こなきじじい)の伝承地だそうで、実際に見た人もいるとか。今回案内していただいた市の職員の名刺には、イラストとともに「児啼爺は三好市山城町出身の妖怪です」って入ってます(;一_一)マジナノカ?



ども
etekichi
etekichi's tail
etekichi's banana

いんふぉま~しゃる