
書家が教える書道筆のお手入れ

こんにちは、書家 Rimiです。
最近は一文字書や絵手紙など、温かみを感じる手書きの文字を愉しむ方が増えてる気がします(*´ω`*)ウレシイナ
今日は意外とたくさん質問される、筆のお手入れについて、ご紹介したいと思います。
書道筆のお手入れ
墨のついた筆は使ったらすぐに洗うことがオススメです。
外出先で使った場合には、書き損じの半紙などにくるんでから筆巻きにしまって持ち帰り、その日のうちに自宅でゆっくり手入れをしましょう。
そのままにしておくと墨が渇いてガチガチになり、無理にほぐそうとすると筆を痛めてしまいます。
何でもそうですけど、道具は大切に。書の場合も繊細な美しさは、道具のお手入れからです(^_-)-☆パチン
1. 水またはぬるま湯ですすぐ
墨はぬるま湯のほうが溶けやすいです。
日が経ってしまった筆はぬるま湯ですすいでください。

ぬるま湯ですすぐ
★墨でガチガチに固まってしまったものはカップに熱めのお湯を入れて、そこに筆をしばらく漬けておきます。
すこしずつほぐれてくるのを待ちましょう。
2. 穂先がほぐれたら、指の腹でもみ洗いする
人指し指と親指の腹を使って、根元から穂先に向かって揉みだすように洗います。
穂の中に残った墨を押し出すイメージです。

指の腹でもみ洗い
★ガチガチに固まった筆にはリンスをしましょう。
あまりオススメしたくはないのですが、墨で固まってしまった筆には熱めのお湯でほぐしたあと、耳かき一杯のリンスをつけましょう。
もみこんだら、すぐにしっかりすすぎます。
根元に残らないよう、注意してしっかりすすぎましょう。
これで柔らかくまとまりある穂先になります。
3. 指の腹をつかって水分をしっかり切る
根元から穂先に向かってしっかり水を切って、癖がつかないよう穂先をまっすぐきれいに整えます。

しっかりと水切り
その後、筆に癖がつくと書きにくくなりますので、穂先を下に向けて吊るし干しをしましょう。
少しでも湿り気が残っているとカビたり腐ったり、筆が傷む原因になります。
完全に乾かすことが大切です。
正しいお手入れで、綺麗に長持ちさせましょう。
また、これから趣味としてはじめてみたいって方は、都内の方であれば、わたしの教室を定期的に開いているので、是非参加してみてくださいね(*´ω`*)
これからの季節、文月(7月)の23日(ふみの日)や暑中お見舞いなどに、是非、筆でしたためてみてくださいね。
キモチが伝わりますヨ( *´艸`)♡



